g6やh6って何?はめあい公差の表の見方と種類を現場目線でわかりやすく解説!

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旋盤でシャフトを精密加工する様子とはめあい公差のイメージ 規格
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通常のスライドブッシュは
シャフト公差g6が前提だけど、
今回使う『精密タイプ』は
h6が推奨なんだ。

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g6のままだとガタつきが
出る恐れがあるから注意してね。

という連絡を受けた後輩が、

悩んでいる後輩社員のアイコン

はめあい公差表をみても、

意味が分からない・・・。

と、頭を抱えて悩んでいました。

 

後輩に噛み砕いて説明したところ、
ようやく表の見方を理解してもらえました。

実は、この「はめあい公差」って、
『今さら聞けない』や
『実はよく分かっていない』
という人が意外と多いのではないでしょうか?

あなたも、図面の公差記号を見て
悩んだ経験はありませんか?

この記事でわかること
  • g6やh6といった記号が持つ
    「直感的なイメージ」

  • すきまばめ・しまりばめ・
    中間ばめの違い

  • 加工トラブルを防ぐための
    公差の考え方
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なぜ「はめあい公差表」の見方は 分かりにくいのか?

公差表だけに限らず、
カタログやグラフを見て調べるときって、
慣れていないうちは本当に辛いですよね。

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実は私も、
このブログを始めたばかりの頃は
「聞いたこともない名称」や
「慣れない専門用語」の連続でした。

調べものに時間がかかりすぎて、

「あれ、気づいたら1時間経ってるのに
何も進んでいない!!!

なんて絶望することも多々ありました。

 

でも安心してください。
一度「コツ」さえ掴んでしまえば、
あんなに難解に見えた表が、
一気に「便利な地図」に変わります。

今回は、
新人エンジニアの方でも迷わないように、
はめあい公差の
「読み取り方」と「イメージの掴み方」
を分かりやすく解説していきます。

ここが読み解きのポイント!
  • アルファベット(gやHなど):
    はめあいの「種類(位置)」

  • 数字(6や7など):
    寸法の「精度の高さ(公差等級)」

はめあいの種類|すきま・しまり・中間の違い

はめあいとは、穴と軸を組み合わせる際の
「関係性」のことです。

大きく分けて、以下の3種類が存在します。

種類 寸法関係 特徴
すきまばめ 穴 > 軸 組立・分解が容易
中間ばめ 穴 ≒ 軸 精密な位置決め
しまりばめ 穴 < 軸 強固に固定(圧入)

① すきまばめ

穴の寸法が、軸の寸法より
大きいときの差を『すきま』と言います。

引き出しと机の関係や、
ベアリングにシャフトを
通すといった場合に使用されます。

「カタカタ・スルッ」と動かせるもの
が代表例です。

Point

部品同士が道具を使わずに、
簡単に「分解・組立」ができるのが
すきまばめです。

② しまりばめ

穴の寸法が軸の寸法より小さいときの差を
『しめしろ』と言います。

穴と軸を永久・半永久的に
固定したい場合に使用されます。

部品同士の分解・組立が極めて困難で、
一度組むと損傷させずに外すことは難しい
です。

Point

「圧入」や「焼きばめ」といった、
強い力で固定するのがしまりばめです。

③ 中間ばめ

すきまが出ることもあれば、
しめしろが出ることもある
「絶妙なライン」のはめあいです。

頻繁には動かさないけれど、
精密な位置決めが必要な部品
などに使われます。

Point

潤滑剤を塗って
「手で叩けば入る・動かせる」
程度のしっくりしたはめあいです。

【実用版】はめあい公差表の読み方と記号のイメージ

はめあい公差表を見ると、たくさんの
アルファベットと数字が並んでいて
圧倒されますよね。

まずは、Google検索でもよく調べられる
「アルファベットが持つ直感的なイメージ」
を整理しましょう。

記号別の「感触」イメージ一覧
d がたがたのすきまばめ
e 油膜が十分できる程度のすきまばめ
g ほぼ油が漏れない程度のすきまばめ
h しっくりばめ(指で押すと入る)
k 割と緩めのたたきばめ
m 相当強いたたきばめ
p 焼きばめ・圧入(ギチギチ)

今回、後輩が悩んでいたのは
「g6」と「h6」の境界線でした。

表で見ると隣り合わせですが、
「わずかなすきま」があるg6か、
「ほぼ隙間がない」h6かで、
機械のガタツキは大きく変わります。

JISはめあい公差表(軸)の寸法許容差表の例

後輩と同じように、
表の見方や記号の意味が分からない
という方は意外と多いものです。

しかし、この
「アルファベットのイメージ」
さえ頭に入っていれば、図面記号を
見た瞬間に「この部品はどの程度の
精度で組めばいいのか」
が直感的に
判断できるようになります!

【現場あるある】寸法公差の指示不足による加工トラブル

設計現場で意外に多いのが、
寸法公差の指示不足
による加工トラブルです。

特に、現場でサッとスケッチした手書きの
図面が原因になることが多々あります。

手書き図面の場合、寸法は書いてあっても
「公差」まで丁寧に書き込んでくれる人は、
正直あまりいないですよね。

そんなトラブルを防ぐために、
私が大切にしているのは
「図面の目的」を確認することです。

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ゆういち

「このシャフトは、他の部品と
どう組み合わさるのか?」

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ゆういち

「この穴は、ただの逃がしなのか、
それとも位置決め用なのか?」

このように「使用目的」を理解するだけで、
格段にトラブルを減らすことができます。

過剰な精度は「コストの無駄」になることも

公差を確認すべき理由は、
トラブル防止だけではありません。

精度が必要ない箇所にまで
「超高精度な加工」を指示してしまうと、
不必要な加工コスト(費用)がかかり、
かえって会社に迷惑をかけてしまう
可能性もあります。

「とりあえず精密に」ではなく、
「必要な場所に、必要な公差を」
これがプロの仕事です。

ここをチェック!

今回の後輩の事例のように、
カタログ推奨の軸公差(h6など)
を確認せずに手配してしまうと、
せっかくの精密部品なのに効果が出ない
という最悪の結果になりかねません。

加工を依頼する前に、
必ず一度「推奨公差」
を確認する癖をつけましょう!

まとめ:公差を知れば機械の 「本質」が見えてくる

軸受けやシャフトの型式だけでなく、
その裏にある「穴公差」や「軸公差」の意味、
少しは身近に感じていただけたでしょうか?

単に部品を交換するだけでなく、
「なぜこの公差が指定されているのか?」
を調べてみることは、
技術者として非常に有効なステップです。

公差の知識が身につくと、
図面を見た瞬間に、設計者の意図
が読み取れるようになります。

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ゆういち

「なるほど、ここは精密な
位置決めが必要だからh6なのか。
あちらは組みやすさ重視で
g6なんだな」

このように、
「どの程度の精度で組まれた機械なのか?」
が手を取るように分かるようになります。

これは、トラブルの早期発見や、
より良い設計・メンテナンスへの第一歩です。

最初は難しく感じる「はめあい公差表」
ですが、ぜひ手元に置いて、
日々の業務で活用してみてくださいね!

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公差と密接に関係する
「ベアリングの選び方」や「図面の読み方
のコツ」についても、以下の記事で
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【メーカー互換表付】ベアリングの型式の意味とは?

 

今は『古い会社を中から変える』
という挑戦の真っ最中です。
そのリアルなドタバタ劇を
物語にしてみました。
もしよかったら、
第1話だけでも覗いてみてください。
📖 【第1話】密室の甘い毒

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。