黄銅と青銅バルブの違いは?真鍮・砲金の特徴と使い分け・腐食リスクを解説

給水設備における黄銅バルブと青銅バルブの比較表と特徴解説

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CHECK この記事でわかること ▼ 開く
  • 黄銅と青銅の根本的な違い:
    亜鉛を含む「黄銅(真鍮)」と
    すずを含む「青銅(砲金)」の
    素材特性と呼び名の由来を解説。
  • 耐食性と選定基準:
    「埋設OKな青銅」と
    「コストに優れる黄銅」
    現場の状況に合わせた最適な
    バルブの使い分け方を徹底比較。
  • 鉛レス対応の重要性:
    飲料水用バルブで必須となる
    「鉛フリー銅合金」の基準と
    安全な製品選びの知識。
  • 緑青(ろくしょう)への対処:
    バルブに付着するサビの正体と、
    放置していいケース・交換すべき
    漏水のサインを見極めるポイント。

給水設備などに
銅製のバルブが

多く使われていますが
なぜですか?

銅は、抗菌性と高い耐食性を

持っているため、給水設備に
多く使用されています。

では、
バルブに黄銅・青銅と
種類がありますが、

何が違うんですか?

黄銅は、亜鉛との合金で
5円硬貨に使われている

素材です。

5円玉って
黄銅なんですね。

青銅は、錫(すず)
との合金で、10円硬貨に
使われている素材です。

10円玉は
青銅なんですね!

黄銅と青銅は、

どちらが耐食性に
優れているんですか?

一般的に、
青銅の方が黄銅より
耐食性に優れている。
と、言われています。

使い分ける基準など

あるんですか?

日本バルブ工業会さんの

外部リンク・出典

一般社団法人日本バルブ工業会|JIS規格

バルブに関する最新のJIS規格(青銅弁等)の確認はこちら

を見ていただくと
分かると思いますが

青銅にJIS規格はありますが

黄銅にはありません。

本当ですね。
JIS B 2011:2010に
青銅弁はありますが、

黄銅は
見当たらないですね!

官公庁などでは

設備や用途によって

決められた製品が

使用されます。

官公庁では、

青銅バルブが多く
使われているんですね。

という、やりとりがありました。

💡 今回のテーマ

「黄銅と青銅、結局どっちを選べばいいの?」

そんな現場の疑問をスッキリ解決!
バルブの使い分けや耐食性の違いを、
初心者の方にも分かりやすく解説します。

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黄銅と青銅の違いとは?特徴・選び方・鉛レスの基準まで徹底解説

黄銅と青銅のことを

もっと詳しく
教えて下さい。

私の分かる範囲で
紹介します。

まずは、
銅の種類から説明します。

銅に種類があるんですか?

銅には種類があり
大きく分けて

💡 CHECK POINT
  • 純銅
  • 銅合金

の2種類があります。

純銅と銅合金・・・。

純銅は、

💡 CHECK POINT

銅の純度が99.90%以上の素材で

  • 無酸素銅
  • タフピッチ銅
  • リン脱酸銅

が該当します。

純銅は、耐食性に
優れていますが
変形しやすい

柔らかい素材です。

柔らかい素材でバルブが

作れるんですか?

そのため、

💡 CHECK POINT

純銅に様々な元素を添加して
強度・耐食性といった性質を
向上させたものが、
黄銅や青銅といった「銅合金」

なんです。

黄銅や青銅は、
銅合金になるんですね。

黄銅には、何が添加されて

いるんですか?

黄銅は、

💡 CHECK POINT

銅に亜鉛を45%まで添加した
合金のことで、亜鉛の量によって
『丹銅』や『真鍮』
とも呼ばれています。

丹銅や真鍮の意味は
何ですか?

丹銅の丹は、
赤色を意味していて、

赤っぽい銅
を表しています。

真鍮は、江戸時代からすでに
呼ばれていたみたいです。

青銅のことも
教えて下さい。

青銅は、

💡 CHECK POINT

銅にすずを添加した合金のことで、
青銅に亜鉛を10%以下添加した
合金は、『砲金(ほうきん)』
とも呼ばれています。

なぜ、
砲金なんですか?

砲金は、大砲の砲身に
使われていたことから
そう呼ばれています。

黄銅と青銅の違いは

合金元素の違い
なんですね。

安全性の話ですが、従来の
青銅には成分として約5%の鉛が
含まれていました。

しかし、
2002年の厚生労働省告示により、
飲料水に用いる機器・配管材料は
「鉛レス(鉛フリー)」
とすることが定められました。

🏛️ 外部リンク・出典

厚生労働省|給水装置の鉛に係る構造材質基準の省令改正

水道水質基準の改正に伴う、鉛浸出性能基準の
詳しい経緯と数値についてはこちら

鉛って『RoHS指令』で
聞いたことがあります。

体に悪いんですよね?

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そうなんです。
だから水道の世界でも……

💡 CHECK POINT
  • 材料自体の変更:
    鉛を含まない新しい銅合金
    (鉛フリー銅合金)の採用。
  • 特殊な表面処理:
    バルブの内側に特殊処理を施し、
    鉛の溶出を物理的にシャットアウト。

これらによって、厳しい
水質基準をクリアした安全な
バルブが作られているんですよ。

これが「鉛レス」の
スタンダードなんですね。

📝 黄銅と青銅ってなに?
  • 銅には『純銅』と『銅合金』
    の2種類がある。
  • 純度99.90%以上は『純銅』と
    呼ばれ、代表的なものに無酸素銅・
    タフピッチ銅・リン脱酸銅がある。
  • 純銅に様々な元素を添加し、強度や
    耐食性を高めたものが『銅合金』。
  • 黄銅(真鍮・丹銅)は、銅に
    亜鉛を添加したもの。
  • 青銅は銅にすずを添加したもの。
    亜鉛を10%以下含むと『砲金』
    と呼ばれる。
  • 現在の飲料水用バルブは、
    健康への影響を考慮し『鉛レス』
    がスタンダード。

どっちを選ぶ?耐食性の青銅 vs コストの黄銅、徹底比較

純銅と黄銅・青銅は

何が違うんですか?

黄銅は、

💡 CHECK POINT

切削性が良く、銅の中で最も

普及している銅合金。
コストや加工性の面から、
純銅の代わりとしても

広く活用されています。

純銅と黄銅の耐食性に
違いはないんですか?

純銅と黄銅の

一般的な耐食性は、

あまり変わりません。

ただし、黄銅は、

⚠️ 重要:注意点

短期間の使用でも、
折れたり破損して漏水する
『脱亜鉛腐食』という現象が
起こる可能性があります。

脱亜鉛腐食って何ですか?

亜鉛成分が多い黄銅の
亜鉛が優先的に溶解する
腐食現象の事を言います。

原因は何ですか?

脱亜鉛腐食の原因は、

💡 CHECK POINT
  • 水のpH(水素イオン指数)
  • 硬度・温度
  • 塩化物イオンの濃度

これらが複合的に影響すると
されていますが、
決定的な原因は未だ不明です。

そうなんですね。

とはいえ、

よほどの特殊用途でもない限り

黄銅バルブを使用することに

なんの問題はありません。

また、耐脱亜鉛腐食銅という

黄銅にすずやアルミニウムの
元素を添加した特殊な黄銅も
あるようです。

青銅の耐食性は
どうですか?

青銅は、

💡 CHECK POINT

黄銅に比べ、以下の優位性があります。

  • 応力腐食に強い
  • 脱亜鉛腐食が起こらない

この耐食性の高さが、
長期信頼性の決め手です。

耐食性は、青銅バルブの方が

良いんですね。

耐食性は青銅バルブのほうが高く、
土中への直接埋設も可能です。

黄銅は埋設できないんですね。

しかも、青銅バルブは、
JIS規格にも規定されているので

官公庁でよく使用されます。

黄銅バルブのメリットは
何ですか?

黄銅は、青銅に比べ

安価に購入できます。

なぜ、黄銅は青銅と比べて
安価なんですか?

黄銅と青銅の価格の差は、

💡 CHECK POINT
  • 青銅:銅成分が多く、
       鋳造製作のため高価
  • 黄銅:銅成分が少なく、
       鍛造で量産でき安価

なんです。

材質の指定が無く、
数が多い場合に、

黄銅を選ぶんですね。

📝 黄銅と青銅の違い
  • 黄銅は切削性に優れ、
    最も広く普及している銅合金。
  • ただし黄銅は『脱亜鉛腐食』
    への注意が不可欠。
  • 青銅は耐食性が高く、応力腐食や
    脱亜鉛腐食の心配がない。
  • 青銅バルブは『埋設可能』で、
    JIS規格にも規定されている。
  • 価格面では、鍛造で量産できる
    黄銅の方が青銅より安価。

特殊な環境で活躍!アルミニウム青銅と珪素青銅の特徴

黄銅には丹銅のような
特殊黄銅がありましたが
青銅にはないんですか?

青銅にも

💡 CHECK POINT

その他の代表的な青銅鋳物:

  • アルミニウム青銅
  • 珪素(けいそ)青銅

があります。

アルミニウム青銅は
どんな性質なんですか?

アルミニウム青銅は、

💡 CHECK POINT

銅にアルミニウムを添加した素材。
耐酸・耐海水性に極めて優れ、
熱交換器管などにも採用されています。

珪素青銅の
特徴も教えて下さい。

珪素青銅は、

💡 CHECK POINT

すずの代わりに珪素を添加した
銅合金。『シリコン青銅』とも呼ばれ、
機械的強度や溶接性を高めた
非常に扱いやすく強靭な素材です。

かなり特殊仕様ですね。

汎用品ではないので

かなりの特殊用途での

使用になります。

📝 青銅の種類
  • 青銅には『アルミニウム青銅』や
    『珪素青銅』といった種類がある。
  • アルミニウム青銅は耐酸・耐海水性
    に優れ、過酷な環境に適した素材。
  • 珪素青銅(シリコン青銅)は、
    強度や溶接性を大幅に高めた合金。

「緑青」は毒じゃない?サビの正体と交換時期の見極め方

銅合金製のバルブに

緑色のものが
付着しているんですが

あれは何ですか?

あれは、銅に発生する
『緑青』(ろくしょう)
と呼ばれるサビの1種です。

銅にもサビが
発生するんですね。

そうなんです。

💡 CHECK POINT

耐食性に優れる銅合金でも、
長期使用により

『緑青(ろくしょう)』が発生します。

どうして緑青は、
発生するんですか?

緑青は、銅が酸化してできる

皮膜で、水分が最大の原因です。

緑青が発生すると

何か問題がありますか?

緑青自体は、

💡 CHECK POINT

緑青は無害であることが
確認されており、むしろ
銅をさらなる腐食から守る
保護膜となります。

緑青が保護膜の役割を

してくれるんですね。

なので、銅は

💡 CHECK POINT

優れた抗菌性・耐食性をもち、
サビの無害性も証明されているため、
給水設備へ広く採用されています。

じゃあ、緑青が発生しても
放っておいて大丈夫ですね?

緑青自体には、
問題はありませんが

💡 CHECK POINT

緑青が成長して肥大化すると、
バルブ開閉部の詰まりなど
動作不良を引き起こす恐れがあります。

配管詰まりの可能性も
ありますね?

しかも

💡 CHECK POINT

緑青の発生は、微小な漏水
サインかもしれません。
二次被害を防ぐため、
早めの点検・交換を推奨します。

大きな問題になる可能性が

あるので、交換したほうが
良さそうですね。

📝 銅合金と緑青
  • 銅合金でも長期使用で
    サビの一種『緑青』が発生する。
  • 緑青は無害で、さらなる腐食から
    守る保護膜の役割を果たす。
  • 抗菌性も高く安全なため、給水・
    給湯設備に広く採用されている。
  • 蓄積し肥大化した緑青は、
    バルブの動作不良を招く恐れがある。
  • 緑青が目立つ場合は、漏水のサイン
    として早めの点検を推奨。

まとめ|用途に合わせた最適なバルブ選定で安全な設備管理を

Summary(まとめ)

流体を選ばず幅広く活躍する
「黄銅・青銅バルブ」
なんとなく選ぶのではなく、
現代の基準に合わせた
正しい知識を持つことが重要です。

材質選びで絶対に外せない3箇条

  • 鉛フリーが現代の主流:
    水質基準の厳格化
    (平成15年の改正以降)により、
    飲料水用途などでは鉛フリー銅合金
    への移行が不可欠です。
  • 耐食性とリスクの把握:
    青銅は埋設可能ですが、黄銅は
    「脱亜鉛腐食」のリスクがあるため、
    適材適所の選定が必要です。
  • 緑青は漏水のサイン:
    緑青自体は無害な保護膜ですが、
    発生は微小な漏水や動作不良の予兆。
    早めの点検を。

材質選びに迷った際は、自分だけで
判断せず、

信頼できるバルブメーカーへ相談

してください。正しい選定こそが、
設備の安全を守る第一歩です。

正しい知識で、
安心・安全な設備管理を。

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価格や送料が異なります。
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今は『古い会社を中から変える』
という挑戦の真っ最中です。
そのリアルなドタバタ劇を
物語にしてみました。
もしよかったら、
第1話だけでも覗いてみてください。
📖 【第1話】密室の甘い毒

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 黄銅バルブと青銅バルブ、
どっちを選べばいい?
A1. 耐食性と用途で判断します。
官公庁仕様や埋設配管、長期的な
信頼性が求められる場所には
「青銅(砲金)」を推奨します。
コスト重視の汎用的な設備や、
材質指定のない場合は
「黄銅(真鍮)」が経済的です。
Q2. 「脱亜鉛腐食」って何?
なぜ注意が必要?
A2. 黄銅に含まれる亜鉛が
溶け出す現象です。

黄銅は水質や使用環境によって、
亜鉛が優先的に腐食し、強度が
低下して漏水するリスクがあります。
青銅にはこの現象が起きないため、
厳しい環境下では青銅が選ばれます。
Q3. 飲料水用バルブで
「鉛レス」が必須な理由は?
A3. 健康上の安全基準を満たすため。
平成15年の厚生労働省告示により、
飲料水に触れる機器には鉛の溶出を
抑えた「鉛レス銅合金」の使用が
義務付けられています。必ず
鉛レス対応品か確認してください。
Q4. バルブに緑色のサビ(緑青)
があるけど大丈夫?
A4. 基本的には無害な保護膜です。
「緑青」自体は銅の保護膜で
無害ですが、過剰に蓄積すると
バルブの動作不良の原因となります。
また、微小な漏水のサイン
である可能性もあるため、
広範囲に発生している場合は
点検・交換を推奨します。