産業用キャスタの互換性!車輪や取付ピッチと取付高さを確認して交換

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代替

キャスタの

ストッパー部分が

破損したので
交換して下さい。

分かりました。

メーカーとか型番を

自分で調べようと

思ったんですが、
分かりませんでした。

このタイプは、JIS規格で
製作されている、中荷重の
産業用キャスタなので、

メーカーが違っても
取付寸法が同じなので
交換可能なんです。

えっ!キャスタって
互換性あるんですか!

ありますよ。

メーカーには
こだわっていないので、
交換しても問題ないなら、
どこでもいいですよ。

わかりました。

よろしくお願いします。

という、やりとりがありました。

テーマ

今回は、『産業用キャスタ』について
簡単にわかりやすく
紹介していきたいと思います。

 
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産業用キャスタとは

そもそも、
『産業用キャスタ』
ってなんですか?

私の分かる範囲での

説明になりますが

大丈夫ですか?

よろしくお願いします。

まず、
『産業用キャスタ』は、

Point

ハンドリフトトラック、ボックス
パレットなどの構内用運搬車及び
産業用運搬機器の移動に用いる、
人力での移動速度が4 km/h 以下で
使用するキャスタのことです。

 

1. 適用範囲
参考:JIS B 8923:2015-産業用キャスタ

産業用キャスタって
人力での移動速度が
4km/h以下で使用する

キャスタのことなんですね。

そうなんです。

そして、
産業用キャスタは
『旋回キャスタ』と
『固定キャスタ』に
分類されます。

旋回キャスタって
あまり、なじみが
ないですね。

旋回キャスタは、

Point

『自在キャスタ』や『自在車』とも
呼ばれており、主にトッププレート、
フォーク、旋回部、車輪及び車軸で
構成された、旋回部が旋回し、
車輪が回転するキャスタを指します。

 

私は、
自在キャスタのほうが
なじみがありますね。

固定キャスタは、

Point

『固定車』とも呼ばれており、
主にフォーク、車輪及び車軸で
構成され、旋回せずに車輪だけが
回転するキャスタを指します。

 

へー。

また、それぞれ

Point

台車を停止させておくために、
旋回や車輪の回転を止める
ロック機能を設けた
ストッパ付きがあります。

 

キャスタの構造
参考:株式会社ユーエイ-
   キャスターについて

ストッパがついてる
キャスタってありますね。

ただ、ストッパが
ついている向きが悪くて
ロックがかけにくい
ものもありますよね。

ストッパのタイプにも
よりますが、

Point

進行方向に対して右側仕様と
左側仕様があり、組み合わせて
使うとロックしやすくなります。

 

スタンダードプレスキャスタ
(中荷重用)
参考:シシクアドクライス株式会社-
   キャスタ

へー。

一度確認してみます。

産業用キャスタとは
  • 産業用運搬機器などの移動に用いる
    人力での移動速度が4 km/h
    以下で使用するキャスタのこと。

  • 旋回キャスタは、旋回部が旋回し
    車輪が回転するキャスタを指す。

  • 固定キャスタは、旋回せずに車輪
    だけが回転するキャスタを指す。

  • 台車を停止させておくために、
    旋回や車輪の回転を止める
    ストッパ付きがある。

  • 進行方向に対して
    右側仕様と左側仕様がある
    ストッパタイプがある。

 

キャスタ交換の注意点

では、キャスタを

交換するときの

注意点を教えて下さい。

分かりました。

まず、

Point

交換したいキャスタが、
旋回キャスタなのか固定キャスタ
なのかを確認してください。

 

まあ、当然ですよね。

同時に、車輪の材質・
ストッパのタイプや
有無も確認してください。

分かりました。

それが確認出来たら、

Point

キャスタの取付高さと車輪径・
車輪幅を測定し、カタログの寸法と
一致するか確認してください。

 

全部交換するなら高さが
違っても問題ないですが、
1個だけ車輪高さが違うと

使えないですもんね。

取付高さに問題が無ければ、

Point

トッププレートにあいている
4つの取付穴ピッチと取付穴径を
測定し、カタログの寸法と
一致するか、確認してください。

 

穴の大きさと位置が
合っていれば、簡単に
交換できますもんね。

メーカーによっては
長穴の寸法で
記載されているので、
注意してください。

交換できる寸法なのに、

長穴だと記載されてる
寸法表記が違ってるので
注意が必要ですね。

最近は旋回キャスタと
固定キャスタの取付穴
ピッチが同じ寸法の
タイプもありますが、

Point

基本的には、
旋回キャスタと固定キャスタは
取付穴ピッチが違うので
交換時は注意してください。

 

分かりました。

その後、

Point

「キャスタ1個で支えられる荷重」
を表している、『許容荷重』を
確認し、使用する重量と
合っているかを確認してください。

 

分かりました。

台車のキャスター交換について
参考:中部産業株式会社

キャスタ交換の注意点
  • 交換したいキャスタが、
    旋回キャスタか固定キャスタ
    なのかを確認する。

  • キャスタの取付高さと車輪径・
    車輪幅を測定し、カタログの
    寸法と一致するか確認する。

  • トッププレートにあいている
    取付穴ピッチと取付穴径を測定し、
    カタログ寸法と同じか確認する。

  • 基本的には、
    旋回キャスタと固定キャスタは
    取付穴ピッチが違う。

  • 念のため、『許容荷重』を
    確認し、使用する重量に
    合っているかを確認する。

 

車輪の種類

車輪の種類について

教えて下さい。

分かりました。

まず車輪は、

Point

素材・硬度・形状によって、
始動抵抗や旋回性能・走行性能に
影響を与えます。

 

どんな影響が

あるんですか?

一般的に、

Point

車輪の硬度が高いと走行時の騒音は
大きくなり、低いと小さくなります。

 
 

やわらかい材質は、
振動や衝撃を吸収して
くれるんですね。

車輪には、どんな材質が
あるんですか?

車輪の材質は、
JIS規格で

Point
  • 汎用ゴム
  • ウレタンゴム
  • 金属・プラスチック

に分類されています。

 

産業用車輪
参考:JIS B 8922:2015-産業用車輪

どんな特徴が
あるんですか?

汎用ゴム車輪は、

Point

一般的に使用されている車輪で
クッション性が高く、凹凸のある
路面でも安定した走行が出来ます。

 
 

では、ウレタンゴムには
どんな特徴がありますか?

ウレタンゴム車輪は、

Point

耐摩耗性・耐油性に優れた
車輪でゴムより走行抵抗が
1/2~1/3と低いので、
運搬の負担を軽減してくれます。

 
 

ウレタンゴムは、
汎用ゴムより動きが

軽くなるんですね。

しかも、
ウレタンゴム車輪は、
床面にタイヤ痕が
つきにくいんです。

たしかに、
黒いゴム車輪だと
結構、タイヤの痕が
つきますもんね。

 

次は、金属・
プラスチック車輪は、

Point

耐油性・耐薬品性・耐摩耗性に優れた
軽量のナイロンやMCナイロン車輪や
耐熱性・耐圧縮性に優れた、硬度が
高いフェノール車輪などがあります。

 
 

一度、

自分で調べてみます。

ちなみに、
車輪だけって

交換できますか?

出来ますよ。

ただ、

Point

古かったり、メーカーが違うと
互換性がない場合があるので
十分注意して下さい。

 

分かりました。

車輪の種類
  • 車輪は、素材・硬度・形状に
    よって、始動抵抗や旋回性能・
    走行性能に影響を与える。

  • 車輪の材質は、JIS規格で
    「汎用ゴム」「ウレタンゴム」
    「金属・プラスチック」に
    分類されている。

  • 汎用ゴム車輪は、クッション性が
    高く、凹凸のある路面でも
    安定した走行が出来る。

  • ウレタンゴム車輪は、
    耐摩耗性・耐油性に優れた車輪で
    ゴムより走行抵抗が低いので、
    運搬の負担を軽減してくれる。

  • プラスチック車輪には、耐油性・
    耐薬品性・耐摩耗性に優れた
    ナイロンやMCナイロン車輪や
    耐熱性・耐圧縮性に優れた
    フェノール車輪などがある。

 

キャスターメーカー

では、互換性のある
キャスタのメーカーを

教えて下さい。

私が分かる範囲ですが、

Point
  • 株式会社ユーエイさん
  • シシクアドクライス株式会社さん
  • 株式会社イノアック車輪さん
  • 岐阜産研工業株式会社さん
  • 株式会社ナンシンさん
  • 株式会社岡本工機さん
 

などがあります。

結構ありますね。

よく聞く
ハンマーキャスターさん
とかは互換性がないんですか?

ハンマーキャスター
株式会社さんは、

Point

取付穴ピッチの寸法が同じでも、
取付高さが先に紹介したメーカーと
違うので、よく確認してから
使用してください。

 

分かりました。

 

まとめ

産業用キャスタの多くは、JIS規格に
準拠して製作されているので、
取付寸法に互換性があり、
他メーカーのキャスタから
交換することが可能です。

ただ最近は、様々な種類のキャスタが
販売されているので、きちんと
「取付ピッチ」「取付高さ」
「許容荷重」「車輪の材質」などを、
きちんと確認してから、
交換作業を行ってください。

ありがとうございました。