パーツクリーナーの脱脂成分とは?速乾・中速乾・遅乾は何が違うの?

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パーツクリーナーの

速乾と中速乾の違いは
何ですか?

パーツクリーナーの種類は

  • 速乾
  • 中速乾
  • 遅乾

が、一般的で

乾燥速度が違います。

乾燥速度が速い『速乾』

だけで良くないですか?

『中速乾』や『遅乾』を

使うメリットは
あるんですか?

速乾は、乾燥速度が速いので

簡単な油汚れを落とすには
最適です。

ですよね。

ただし、乾燥速度が速いので
頑固な油汚れを落とすには

向いていないんです。

逆に遅乾は、すぐに乾かず
洗浄したい場所に
とどまってくれるので
頑固な汚れを落とすのに

向いています。

なるほど。

『早く乾けばいい!』と
言う訳ではないんですね。

速乾と遅乾の中間が
中速乾になります。

パーツクリーナーの種類には
そんな意味があったんですね!

じゃあ、
『中速乾』を購入します。

と言うやりとりがありました。

テーマ

今回は、パーツクリーナーについて
簡単に分かりやすく
紹介していきたいと思います。

 
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パーツクリーナーとは?

『パーツクリーナー』
って何ですか?

まず、

パーツクリーナーは、

Point

機械や金型・自動車などの
金属部品の脱脂や油汚れの
洗浄に使用します。

 

確かに油汚れを落とすのに
よく使います。

成分は、

Point
  • 石油系溶剤(炭化水素系溶剤)
  • アルコール系溶剤

を組み合わせたものが多く

 

霧状に吹く
スプレータイプは、

Point

LPG(液化石油ガス)やCO2
噴射剤として使われています。

 

石油系溶剤で

油汚れって落ちるんですか?

逆にベタつきませんか?

石油系溶剤は、

Point

名前の通り石油を原料とした
溶剤なので、同質の油脂や
油汚れを溶かして落として
くれるんです。

 

そういえば、以前
『油汚れを灯油で洗うと
きれいになる。』
と聞いたことがあります。

ただし、石油系溶剤は、

Point

脱脂・油汚れに強い反面
水溶性の汚れには弱いです。

 

水と油は、
混ざらないですもんね。

また、

Point

ゴムやプラスチックにかかっても
与える影響が小さいので
ゴムやプラスチックパーツの
洗浄に使用することも出来ます。

 

ただ、変色などの可能性も
あるので影響のない場所で
試してから使用して下さい。

塗料や接着剤を落とす
ことは出来ますか?

塗料や接着剤は、

Point

樹脂が使われているので
石油系溶剤では影響が小さく
落とすことはできません。

 

なるほど。

気になったんですが、
石油系溶剤と
アルコール系溶剤を
混ぜて問題ないんですか?

アルコール系溶剤は、

Point

油性・水溶性の汚れに効果があり、
乾燥時間も早く、浸透力も高いので
部品洗浄に向いています。

 

この2つを混合させることで

Point

油性・水溶性の両方に
対応できるようになるんです。

 
パーツクリーナーとは?
  • パーツクリーナーは、
    機械や金型・自動車などの
    金属部品の脱脂や油汚れの
    洗浄に使用する。

  • 石油系溶剤とアルコール系溶剤
    を組み合わせたものが多く
    油性・水溶性の両方に
    対応できる。

  • 霧状に吹くスプレータイプは、
    LPG(液化石油ガス)やCO2
    噴射剤として使用している。

  • 石油系溶剤は、石油を原料とした
    溶剤なので、同質の油脂や
    油汚れを溶かして落とす。

  • ゴムやプラスチックに
    与える影響が小さいので
    使用することが出来る。

  • 塗料や接着剤は、
    樹脂が使われているので
    石油系溶剤では落とせない。

 

速乾・中速乾・遅乾の違いとは?

速乾・中速乾・遅乾は、

なぜ乾燥時間が
違うんですか?

違いは、石油系溶剤の
種類や割合が違うからです。

パーツクリーナーの
種類によって石油系溶剤の
種類が違うんですか!

そうなんです。

Point
  • 速乾は、イソヘキサン
  • 中速乾は、シクロヘキサン
  • 遅乾は、ノナン

が石油系溶剤の主成分として
使用されていることが多いです。

 

何が違うんですか?

大きな違いは

Point

消防法で
イソヘキサンとシクロヘキサンは、
『第一石油類』
ノナンは、『第二石油類』
と分類されています。

 

はあ・・・。

一般的に

Point

『第二石油類』は『第一石油類』より
乾燥速度や洗浄力は低いですが
引火点が高く、比較的安全な
パーツクリーナーと言われています。

 

だから
乾燥速度が遅いんですね。

速乾・中速乾・遅乾の違いとは?
  • パーツクリーナーは、

    速乾が、イソヘキサン
    中速乾は、シクロヘキサン
    遅乾は、ノナンが主成分として
    使用されていることが多い。

  • 消防法でイソヘキサンと
    シクロヘキサンは、
    『第一石油類』
    ノナンは、『第二石油類』
    に分類されている。

  • 一般的に『第二石油類』は
    『第一石油類』より
    乾燥速度や洗浄力は低いが
    引火点が高く、
    比較的安全と言われている。

 

パーツクリーナーの注意点

『第一石油類』と
『第二石油類』って
どのくらい危険なんですか?

消防法第二条第7項
別表第一に

Point

種別『第四類』
性質『引火性液体』 
となっており
品名『第一石油類』
  『第二石油類』
に分けられています。  

 

参考:厚生労働省|消防法における危険物の取扱いについて

やっぱり、『石油類』と
言うだけあって引火する
性質をもっているんですね。

第一石油類は、

Point

アセトン・ガソリンその他
一気圧において、
引火点が21℃未満のものを
言います。

 

第二石油類は、

Point

灯油・軽油その他
一気圧において、
引火点が21℃以上70℃未満の
ものを言います。

 

思っていたより
引火点が低いんですね。

引火点が低いので

Point

静電気や火花などの点火源があると
燃焼するので注意して下さい。

 

第一石油類は、ガソリン
第二石油類は、灯油
のグループだと思うと
覚えやすいですね。

また、危険性や安全性の
面から保管量が
制限されています。

他に注意点はありますか?

注意点と言うか、
参考程度ですが、

Point

内容量850mlに対して
原液量588mlや
原液量608mlや
原液量504mlなど
安いと思っても原液量が少ない場合が
あるので注意して下さい。

 
パーツクリーナーの注意点
  • 消防法第二条第7項別表第一で
    種別『第四類』
    性質『引火性液体』 
    品名『第一石油類』
      『第二石油類』
    に分類されている。

  • 第一石油類は、
    アセトン・ガソリンその他
    一気圧において、引火点が
    21℃未満のもの。

  • 第二石油類は、
    灯油・軽油その他
    一気圧において、引火点が
    21℃以上70℃未満のもの。

  • 引火点が低いので、静電気や
    火花などの点火源があると
    燃焼するので注意が必要。

  • 内容量に対して原液量が
    極端に少ない製品が
    あるので注意が必要。
 

有機則とPRTR制度とSDS制度

パーツクリーナーの

安全性を見るには

どうしたらいいですか?

それは、
SDS(安全データシート)
を見るといいですよ。

SDSって何ですか?

SDSは、

Point
  • Safety
  • Date
  • Sheet

の頭文字で、
化学物質の危険有害性情報を
記載した文書のことを言います。

 

そんなものがあるんですね。

メーカーさんに
問い合わせたり、
ホームページから
入手することが出来ます。

また、石油系溶剤には、

Point

種類によって有機則やPRTR制度に
該当するものもありますが、
パーツクリーナーは、
非該当のものがほとんどの
毒性が低い化学洗浄剤です。

 

有機則やPRTR制度って
なんですか?

PRTR制度の説明の前に
『化管法』って知ってますか?

『化管法』って何ですか?

『化管法』とは、

Point

『特定化学物質の環境への排出量の
把握等及び管理の改善の促進に
関する法律』の略称で

  • PRTR制度
  • SDS制度

を柱とした、事業者による化学物質の
自主的な管理の改善を促進し、
環境の保全上の支障を未然に
防止することを目的とした法律です。

 
参考:経済産業省|化学物質排出把握管理促進法

長すぎてよく分かりません
でしたが、SDS制度は先ほど
聞いたものですね。

そうです。

そして、PRTR制度は、

Point

人の健康や生態系に
有害なおそれのある化学物質が、
どの事業所から、環境へ
排出されているかを国が把握し、
排出量・移動量を集計・公表する
化学物質による環境リスクを
削減するための制度です。

 

つまり、国が化学物質の
廃棄・排出に関するデータを
把握・集計・公表する制度が
PRTR制度。

化学物質の取り扱いに関する
情報を提供する制度が
SDS制度になるんですね。

最後に有機則は、

Point

『有機溶剤中毒予防規則』と言い
有機溶剤の安全基準を定めた
厚生労働省令のことを言います。

 

参考:厚生労働省|有機溶剤を正しく使いましょう

それらが非該当と言うことは

どういうことですか?

PRTR制度と有機則の

Point

両方とも非該当と言うことは
使用にあたって、
局排の設置や届出が不要な
化学物質と言うことです。

 
有機則とPRTR制度とSDS制度
  • SDSは、Safety・Date・
    Sheetの頭文字で、化学物質の
    危険有害性情報を記載した
    文書のことを言う。

  • パーツクリーナーは、
    毒性が低い化学洗浄剤。

  • 『化管法』とは、
    『特定化学物質の環境への
    排出量の把握等及び管理の
    改善の促進に関する法律』
    の略称。

  • PRTR制度は、
    化学物質の排出量や
    化学物質による環境リスクを
    削減するための制度。

  • 有機則は、正式には
    『有機溶剤中毒予防規則』
    と言い、有機溶剤の安全基準を
    定めた厚生労働省令。

  • パーツクリーナーは、
    PRTR制度と有機則の両方が
    非該当なので、局排の設置や
    届出が不要な化学物質。

 

まとめ

パーツクリーナーの使用にあたって
成分の特性や注意点を知ることで
洗浄効果を最大限発揮させると同時に
安全に使用することが出来ます。
 
あなたがパーツクリーナーを選ぶ時の
手助けになれば、うれしいです。

ありがとうございました。