ブレーカーの定格電流不足時の荒業!ブレーカーを分けて容量を確保!

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久しぶりに頭を悩ませる仕事内容に

なりました。

 

お客様に、機械の更新に伴う電気・配管の

付帯工事のお仕事をいただいたのですが、

最初の打ち合わせでは、

今までと同じ、

「定格電流値225A(アンペア)の
ブレーカーを再利用できる機械が、
更新される。」

と聞いていたのですが、

「機械の仕様が決まった。」

という報告を頂いたので、

機械の仕様書を確認してみると

定格電流350アンペアの

ブレーカーを使わないと、

使用できない仕様に変更されている

ではありませんか・・・・。

「話と違うので、現状での施工は

難しいです!!」

とお客様に相談したところ、

お客様も

「連絡を受けていない。」

というじゃないですか・・・。

<悪いのは誰か?>

という話をしても、

問題の解決にはならないので

とりあえず問題を解決する方法を

とることにしました。

 

知恵を絞り、相談を重ねて、

何とか追加費用も最小限で期日までに、

機械を稼働させることが出来ました。

 

この問題を乗りきった対処法を、

まとめてみました。

 

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機械の生産開始予定日が決まっている。

私に非があるわけではないので

「出来ません!!」

というのは簡単ですが、

そうするとお客様が、困ってしまいます。

 

お世話になっている方ですし、

そうなると申し訳ないので、出来る方法を

一緒に考えることにしました。

 

案として、

新しくキュービクル式高圧受電設備を

設置する必要がある事を説明しましたが、

お金もかかりますし、なにより

「機械の稼働予定日が、

決まっている。」

とのこと。

 

とはいえ、

「なにかいい方法がないかなぁ?」

と考えてみても、

いい案が思い浮かばないので、

一度、機械メーカーに

相談することにしました。

機械メーカーに電気容量の計算をしてもらう。

機械メーカーに、

お客様への事前の報告もなく、

定格電流を350アンペアに変更したので

電気容量が足りないことを報告し

どのような対処ができるのかを、

まずは相談することにしました。

 

相談した結果、

必要な電気容量を再度計算してくれる

とのこと。

必要な電気容量を再度計算してもらうと、

電気ヒーターの容量を

少し下げることが出来る

という連絡をもらうことが出来ました。

 

計算結果は、

「350アンペア→320アンペア
になら下げることが出来る。」

という回答をもらいました。

 

とはいえ、

まだまだブレーカーの電気容量が

足りない状態には変わりありません。

既設の制御盤の中を覗いてみよう。

再度、既存の制御盤を覗いてみても、

既存のブレーカーの定格電流は、

何回見ても、225アンペアなんですよ。

「全然足りませんよ。

困ったな~??」

と思いながら、

既設の制御盤の中をしっかり

見回してみると、

225アンペアの既存ブレーカー

50アンペアの予備ブレーカー

その横の制御盤にも

50アンペアの予備ブレーカー

があるじゃないですか・・・

合計すると325アンペアになるので

何とか電気容量を確保することが

出来ました。

再度メーカーに相談し、 ブレーカーを分けてもらう。

再度、機械メーカーに相談して、

Point

225アンペアの
ヒーター用ブレーカー
50アンペアの
その他、駆動・照明用のブレーカー
を2個に分けてもらうことに
成功しました。

 

そのため、何とか期日までに電気工事の

段取りをつけることが出来て

「ホッ」

としました。

まとめ

「約束と違うので

仕事できません!!」

と言うのは簡単です。

しかし、お客様が困ってしまうことが

一番避けなければいけないことです。

 

今回は、

追加で費用が発生してしましましたが、

お客様には納得していただくことが

出来ました。

困難な仕事に直面した時こそ、

「お客様と協力して乗り切る!」

ことで、

信頼関係を築くことが出来ると思います。

現場で仕事をするためには、

お客様と作業していただく方の両方の

信頼関係を築いていかなければ

できる仕事もできなくなってしまいます。

 

人と協力することで生まれる信頼関係が、

未来の仕事につながるのではないか

と思える仕事でした。

 

ありがとうございました。