お客様の設備についていた、
インバーター専用モーター
が壊れてしまいました。
すぐに私に連絡があり、
生産を止めることが
出来ないので、急いで
モーターを用意してもらい、
なんとか明日、動かすことが
出来ないか?
という依頼をいただきました。
結果は、
インバーター専用モーターは
在庫がなく納期がかかってしまうので
汎用モーターを応急処置に使用する。
ことになり、
次の日に稼働させることが出来ました。
汎用モーターと
インバーター専用モーターは
一体どこが違うのでしょうか?
納期の回答は「2週間かかる。」でした。
モーターの型式を確認し、
急いで手配したのですが、
200Wの小型のインバーター専用モーター
だったこともあり、
すぐに手に入らないかな?
と淡い期待をもって
在庫の確認をしたところ、
2週間ほど納期がかかります。
という回答じゃないですか・・・。
そのことを、お客様に伝えると、
そんなに待ってられないよ。
何か別の方法ない?
と言われてしまいました。
色々頭をひねってはみたものの、
違うモーターメーカーに変更すると
取り付け位置や、軸径や軸の高さ
といった形状がかわってしまう。
ので、モーターメーカーを
変更することはできません。
そういえば、汎用モーターで
以前に代用した気がする・・・。
以前、汎用モーターで代替したことを
思い出しました。
急いで納期を確認してみると、
1台だけ在庫がありますよ。
って言うじゃないですか、
急いで手配をかけて、
その日に出荷してもらえるように
お願いし、当日出荷してもらいました。
汎用モーターをインバーターで 制御するときの注意点とは。
汎用モーターをインバーターで
制御する場合に注意する点は、
いったいどんな点でしょうか?
インバーター専用モーターは、
汎用モーターとは違い、
低速でも一定のトルクで連続運転が
できることが大きな特徴です。
低速でも一定のトルクで連続運転ができる
インバーター専用モーターと違い、
汎用モーターは、一定の周波数と電圧で
運転することによって、定格トルクでの
連続運転を可能にするモーターです。
そのため、様々な周波数で運転される
インバーター駆動では、
60Hz以外の周波数の時に
連続トルクが低下するという、
注意点があります。
また、
低速で運転すると、一緒に冷却ファンの
回転も低速になってしまうので
冷却効率が格段に下がり、モーター温度が
上がりすぎることがあるので、
30Hz以下の周波数で運転しないように
しないといけません。
これを理解してもらうために
何度も説明し、やっと理解して
もらうことが出来ました。
なんとか設備を動かすことに成功!!
次の日の午前中に、
200Wの汎用モーターが入荷されたので、
急いで交換してもらいました。
少し調整が必要でしたが、
お客様に対処していただき、
なんとか設備を動かすことが出来たので
「ホッ」
としました。
しかし、先ほども述べたように
冷却対策や電線劣化・
駆動トルクの不足の恐れがある
ので、インバーター専用モーターを
早めの手配してもらえるように、
念をおしてきました。
まとめ
今回の設備では、
汎用モーターに変更することで、
多少トルクが低下することになりますが、
問題になるようなことがありません
でした。
ただし、
あくまでも応急処置になるので
早めにインバーター専用モーターに
戻してもらえるとありがたいです。
そのまま使用し続けて、次に壊れた時に
インバーターモーターを使っていたことを
忘れてしまう可能性があるからです。
また、最後に気を付けてほしいのは、
汎用モーターを代用する注意点
として、たまに、海外の設備などで
400Vといったものがありますが
400Vのモーターを使うと、
絶縁機能に問題が出るので
わずかな時間でも使用しないで
下さい。
ありがとうございました。